07年新人ドラフトプレヴュー 捕手編

昨年はペバーダイン大学のチャド・トレイシーがテキサス・レンジャーズに第3巡で呼ばれるまで大学生捕手の指名がなかったが、今年はおそらく上位5人くらいまでには大学生捕手の指名があるはずだ。ジョージア工科大学3年のマット・ウィーターズは打率も長打も期待できるスウィッチヒッターで、その打力は捕手としてだけでなく大学生全体でもトップクラスと言われている。守備力は平均的だが、救援投手としてマウンドに登ることもあるだけに肩の強さと送球の正確さとには定評がある。オレゴン州立大学3年のマット・カナムも打力については上々の評価を得ている。ただ、捕手に移動したのが大学に入ってからなので、守備については課題が多い。一塁や三塁、外野もこなせる選手なので、プロ入り後は打撃を活かすために位置の移動があるかもしれない。テネシー大学3年のJ・P・アレンシビアも打撃はいいが、守備は成長途上という選手である。それでも肩は強さは大学球界でも一、二を争えるほどなので、捕球やリードの面に磨きをかければ、MLBでプレイできるレヴェルにはなれそうだ。ルイジアナ・ラファイエット大学3年のジョナサン・リュクロイは、1年生のときには5本塁打だったのが、12本、15本と着実に長打力を身につけてきている。動作、捕球、送球いずれをとっても平均をやや下回ってしまう守備力だが、優れたリーダーシップの持ち主でティームをまとめる才能がある。アラバマ州オーバーン大学3年のジョシュ・ドナルドスンの強みは適応力の高さだ。高校時代にはアメリカンフットボールやバスケットボールでも活躍、野球では投手と遊撃手とを務めていた。捕手に移動したのは2年生のときからだが、すぐに大学球界でも有数の好捕手と評判をとるようになった。右手親指の故障で今季はマスクをかぶる機会が少なかったものの、依然として上位指名の可能性がある捕手という評価は変わらない。

高校生No.1捕手と言われていたカリフォルニア州チャツワース高校のマイク・ムースタカスが内野手に移動したため、高校生の捕手はやや人材不足。フロリダ州マイアミスプリングス高校のヤスマニ・グランダルは守備力の高い捕手として知られる。リード、動き、捕球、送球いずれをとっても高校生の中では群を抜いているが、やや打撃面で波があり、第1巡指名されるかどうかは微妙なところである。カリフォルニア州レイクウッド高校のトラヴィス・ダーノードも高校生では屈指の守備力を誇るが、グランダルと同じく、打撃に難がある。一方、ドラフトを間近に控えて評価が急上昇しているのが、ペンシルヴァニア州パンクサトーニィ高校のデヴィン・メソラコだ。昨年受けたトミー・ジョン手術の影響が懸念されていたものの、送球にはまったく問題は見られない。将来はイバン・ロドリゲスのように攻走守兼ね備えた捕手になれる素質を持っている。
(5/30/07)