07年新人ドラフトプレヴュー 外野手編

今年のドラフト候補者には、内野手に見るべき選手が少ないという話をしたが、外野手はさらに人材を欠いている。大学生外野手で第1巡指名されそうなのはテネシー大学3年のフリオ・ボルボンくらいだろうというのが大方の予想である。ドミニカ共和国出身のボルボンは、シーズンの始まる直前に足首を折ったため、やや低調なシーズンを送っているが、それでも大学球界トップクラスの外野手という評価に変わりはない。打撃でも走塁でも常に積極的な姿勢を見せる選手で、プロ入り後は理想的なリードオフマンになれる素質を持っている。オクラホマ州立大学のコリィ・ブラウンは、今シーズン20本塁打、20盗塁を達成しそうだ。長打力と機動力とを兼ね備えているだけでなく、試合数を上回る四球を選ぶことができる選球眼も持つ。将来は打撃走塁守備の揃った外野手になると期待されている。テキサス大学ではブラッド・サトルとともに2年生ながらレギュラーで活躍しているカイル・ラッセルも、今シーズン26本塁打と長打力を発揮している。アッパーカット気味の打撃を不安視する声も聞かれるが、大学球界屈指の長打者として、上位指名される可能性がある。ヴァージニア州ジェイムズ・マディスン大学3年のケレン・クルバキは、数々のタイトルに輝いた2年生のシーズンから、今季はやや調子を落としているようだ。左打者ながら左投手を苦にしない巧みな打撃を披露するが、守備が不得手なために、上位指名をされるかどうかは難しい。ジョージア工科大学3年のダニー・ペインは、目を見張るような素材ではないが、野球に対する取り組みの熱心さが野球関係者に評価されている。新入生のときからリーダーシップを発揮し、積極的なプレイでティームに活気を与える。

高校生No.1と評されているのは、ジョージア州ヘンリーカウンティ高校のジェイスン・ヘイウォードだ。鋭いスウィングから、フィールドの至るところにラインドライヴを放つ技術を備えており、今シーズンは打率.520をマークしている。本塁打は8本だが、将来はもっと長打力が身につくだろうと期待も大きい。打球の判断に優れた巧守の中堅手で、ときにはマウンドにも登る。フロリダ州のヒルズボロ高校でプレイするマイケル・バージェスは、長打力を大いに期待されている右翼手だ。大振りの目立っていた打撃が3年生になってから改善され、打撃に安定感が出てきている。ミシシッピ州ジョージカウンティ・ルースデイル高校のウェンデル・フェアリィは、野球とアメリカンフットボールと両方でプロから注目されている。打率も長打も期待できる打撃を備えた、俊足強肩巧守の中堅手は、カール・クロフォードとも比較されている好素材だ。野球でのプレイ経験がやや少ない点を除けば、間違いなく上位指名されていい選手である。アラバマ州シオドア高校のケントレイル・デイヴィスは、家の仕事の手伝いでコンクリートブロックを運んでいるうちに上体が鍛えられたという。カービー・パケットにも似た、小柄ながらもがっしりとした体躯の持ち主。脚力も水準以上で、今シーズンは29盗塁をマークしている。
(6/1/07)