07年新人ドラフトレヴュー第1回
1 タムパベイ・デヴィルレイズ
50名(大学18名、短期大学8名、高校24名/投手34名、野手16名)
カール・クロフォード、ロッコ・バルデッリ、B・J・アプトン、デルモン・ヤングと、ドラフト第1巡で指名した野手は定位置を得て活躍しているものの、投手の方は成長が今一つ。大学球界トップクラスの左腕デイヴィッド・プライスを初めとして、34人も投手を指名してきた。
順位
名前
位置
投打
出身校
1
デイヴィッド・プライス
LHP
左左
ヴァンダービルト大学
大学1年生のときからティームのエースとして投げていたプライスは、今回のドラフトではNo.1投手と評されている。95マイルに達する伸びのある速球に、80マイル後半を計時するスライダー、チェンジアップとを組み合わせて打者を退ける。
65
ウィリアム・クライン
RHP
右右
ミシシッピ大学
高校3年のときにトミー・ジョン手術を受けたため、大学2年までは登板機会に恵まれなかった。90マイル前半の速球と大きな縦に曲がり落ちるカーヴボールとに注目が集まっている。
95
ニコラス・バーニズ
RHP
右右
シミヴァレィ高校
ティームが対外試合禁止処分を受けていたため2年生のときにはプレイをしていないが、球速が増した今シーズンから俄然注目されるようになった。90マイルを超す速球を、抜群のコントロールで投げわける。
2 カンザスシティ・ロイアルズ
50名(大学23名、短期大学10名、高校17名/投手24名、野手26名)
マイナーリーグには将来有望な野手がひしめいているが、あえて第1巡で高校生No.1野手とも評されるマイク・ムースタカスを指名。第1巡から4人続けて高校生を指名したが、全体では大学生の指名がやや多くなっている。
順位
名前
位置
投打
出身校
2
マイク・ムースタカス
3B/1B
右左
チャツワース高校
今シーズンの好調で、一躍トップクラスの高校生野手と評判を取るようになった。がっしりとした体躯に鋭いスウィングで長い当たりを飛ばす。強肩の持ち主でもあり、マウンドに登ると最速97マイルの速球を投げ込む。
66
サム・リュニオン
RHP
右右
レノルズ高校
ノースカロライナ州内では屈指の高校生投手と評される。重い速球、変化の鋭いスライダー、チェンジアップの配球が巧みで、将来はロングリリーフとして活躍すると見られている。
96
ダニー・ダフィ
LHP
左左
カブリロ高校
90マイル前半を計時する速球は、粗削りながらも、今年の高校生の中では屈指の威力を持っている。プロ入り後は、その他の変化球にもさらに磨きをかけたい。
3 シカゴ・カブズ
50名(大学37名、短期大学4名、高校8名、その他1名/投手21名、野手29名)
このオフシーズンでテッド・リリー、ジェイスン・マーキスと先発投手を二人補強しているためか、上位5人はすべて野手。やや手薄と見られている捕手、二塁手、外野手を多く指名している一方で、アラミス・ラミレスと長期契約を結んだばかりで、高校生屈指の三塁手ジョシュ・ヴィッターズを指名したのは意外だった。
順位
名前
位置
投打
出身校
3
ジョシュ・ヴィッターズ
3B
右右
サイプレス高校
ドラフト開催前までは、高校生ではトップクラスの野手との評判だった。変化球にも球速の変化にも巧みに対応できる柔軟さに加えて、選球眼も優れており、打撃面ではほとんど弱点が見られない。
48
ジョシュ・ドナルドスン
C
右右
オーバーン大学
高校時代には野球の他、アメリカンフットボールやバスケットボールでも活躍した、優れた運動選手である。捕手を任されたのが大学2年のときからなので、今後経験を積む必要がある。
97
トニー・トーマス
2B
右右
フロリダ州立大学
大きく外に開いた左脚を踏み込む打撃フォームが目を引く。振り回しがちで三振の多かった打撃が改善され、大学球界でも一、二を争う、高い出塁率が期待できる選手へと変貌を遂げた。
4 ピッツバーグ・パイレーツ
50名(大学26名、短期大学6名、高校18名/投手27名、野手23名)
現在のピッツバーグのローテーションは、すべて過去のドラフトで指名した投手で占められているが、今年も上位指名の2人は大学球界屈指の投手を指名してきた。第10巡までで指名された野手は4人だが、そのうち2人が捕手。
順位
名前
位置
投打
出身校
4
ダニエル・モスコス
LHP
左右
クレムソン大学
2年生のときにはクローザー、今年から先発を任されて活躍している。最大の魅力は最速97マイルという速球だが、スライダー、カーヴボール、チェンジアップとの投げ分けも巧みだ。
68
デューク・ウェルカー
RHP
右左
アーカンソー大学
オークランドが1位で指名した左腕ニック・シュミットとともに大学では主力投手だった。90マイル前半の速球が高い評価を受けており、カーヴボール、チェンジアップも身についてきている。
98
ブライアン・フライデイ
SS
右右
ライス大学
身長5フィート11インチ、体重180パウンドと小柄な選手だが、投球をよく見極めてバットに当てていく巧みな打撃を披露する。脚力もあって肩も強く、遊撃手としての守備も水準以上だ。
5 ボルティモア・オリオールズ
48名(大学35名、短期大学6名、高校7名/投手24名、野手26名)
攻守両面で優れているが、怪我の多いラモン・エルナンデスをカヴァーするべく、大学No.1捕手のマット・ウィーターズを第1巡で指名。高校生の指名が第16巡までなかったが、全体でもMLB30ティーム中、2番目に少ない7人だった。
順位
名前
位置
投打
出身校
5
マット・ウィーターズ
C
右両
ジョージア工科大学
捕手としてだけでなく、打者としても、今回のドラフトではトップクラスの野手と評判である。守りについては評価が分かれているようだが、肩が強く、送球も正確で、MLBでも十分に通用する技量は備えている。
6 ワシントン・ナショナルズ
53名(大学32名、短期大学7名、高校14名/投手25名、野手28名)
選手層の薄いティームだけに、すぐにMLBでプレイできる大学生を上位で指名してくるかと思われたが、第1巡のロス・デトゥイラーを別にすれば、第10巡までは高校生の指名の方が13人中8人と多くなっている。しかし、全体で見ると高校生の指名は14人だけ。外野手を15人も指名したのも目を引く。
順位
名前
位置
投打
出身校
6
ロス・デトゥイラー
LHP
左右
ミズーリ州立大学
90マイル前半の速球と落差の大きなカーヴボールとを得意にする。175パウンドと細身であるため、体力面を不安視する声も聞かれるが、選手層の薄いワシントンならば、早い時期でのMLB昇格も考えられる。
31
ジョシュ・スモーカー
LHP
左左
カルフーン高校
1年生、2年生と連続してティームの奪三振記録を塗り替えた好投手。90マイル前半の速球の他、スライダー、スプリッター、チェンジアップなど、豊富な球種を使い分ける術を心得ている。
49
マイケル・バージェス
RF
左左
ヒルズボロ高校
大振りの目立つ、穴の多い打撃だったのが、高校3年になってから大きく改善された。打球を遠くに飛ばす才能に長けていて、将来は40本塁打も期待できる長打者になれるだろうという声も聞かれる。
67
ジョーダン・ジマーマン
RHP
右右
ウィスコンシンスティーヴンズポイント大学
昨年夏に防禦率1.01、92奪三振をマークしてから注目されるようになった右腕投手。今シーズンは打球をあごに受けて骨折するという事故に見舞われたが、90マイル前半の速球とスライダーの威力には影響はない。
70
ジェイク・スモリンスキ
3B
右右
ボイラン・カソリック高校
高校生野手の中では、ジョシュ・ヴィッターズやマット・ドミンゲスに匹敵する打力を備えていると言われている。三塁守備は水準程度なので、プロ入り後は強肩を活かして、外野手か捕手に移動するかもしれない。
100
スティーヴン・スーザ
3B
右右
カスケイド高校
ワシントン州内では一、二を争う強打者との評判で、左右いずれの方向にも長打を飛ばすことのできる力を秘めている。
7 ミルウォーキー・ブルワーズ
46名(大学17名、短期大学6名、高校21名、その他2名/投手21名、野手25名)
野手も投手も若手の成長が著しいので、長期的な展望に立った育成を行なうため高校生を21名指名してきた。しかし、第1巡指名のマット・ラポータ、第3巡指名のジョナサン・リュクロイは、早い時期での昇格が期待されていることだろう。
順位
名前
位置
投打
出身校
7
マット・ラポータ
1B
右右
フロリダ大学
昨年はボストン・レッドソックスから第14巡指名を受けている。長打力については大学球界No.1との呼び声が高いが、一塁にはプリンス・フィルダーがいるため、プロ入り後は外野に移動することになるだろう。
101
ジョナサン・リュクロイ
C
右右
ルイジアナ・ラファイエット大学
本塁打が5本、12本、15本と、大学3年間で着実に長打力が増してきている。捕手としてのプレイは水準を下回ってしまうものの、優れたリーダーシップを発揮して、ティームを導いてきた。
8 コロラド・ロッキーズ
50名(大学32名、短期大学2名、高校16名/投手24名、野手26名)
昨年は投手力が大きく向上したコロラドだが、ドラフトで指名した投手は24人とあまり多くはなく、野手は各位置ともまんべんなく指名している。第8巡指名を受けたビショップ・ケリィ高校の右腕パーカー・フレイジャーは元MLB選手ジョージ・フレイジャーの実子。
順位
名前
位置
投打
出身校
8
ケイシィ・ウェザーズ
RHP
右右
ヴァンダービルト大学
90マイル後半の速球と、90マイルを超す高速スライダーとを得意球にする、大学球界屈指のクローザー。4年生なので、契約の時期にもよるが、今年中にMLBのマウンドに立つ可能性は高い。
72
ブライアン・ライク
LF
左左
ルイジアナ工科大学
大学2年生までで9本塁打しか打っていなかったのが、今シーズンは突如20本塁打と長打力が向上している。打率も期待できるしぶとい打撃に、脚力と肩の強さとを活かした外野守備も水準以上。
102
ラーズ・デイヴィス
C
右左
イリノイ大学アーバナ・シャンペイン校
高校時代はヴォレィボールの選手で、野球に専念するようになってからまだ3年弱。しかし、打率.400、13本塁打でビッグ10カンファレンスの最優秀選手に選ばれた、強打の捕手だ。