07年新人ドラフトレヴュー第4回
20 ボストン・レッドソックス
47名(大学14名、短期大学8名、高校25名/投手25名、野手22名)
例年大学生を多く指名してくるティームだが、今年は一転してMLB30ティームで最も多い25人の高校生を指名してきた。若い選手を育てる方針に切り替え用としているのならばいいが、フリーエージェントの大物をかき集めすぎた反動と考えられなくもない。
順位
名前
位置
投打
出身校
55
ニック・ハガダン
LHP
左左
ワシントン大学
昨年サンフランシスコが第1巡指名したティム・リンスカムの後に先発を務めたが、ティームの事情でブルペンに移動。それから球速が95マイルまで向上し、10セーヴ、防御率1.88の好成績をマークしている。
62
ライアン・デント
SS/2B
右右
ウィルスン高校
ボストンの正二塁手の座を手にしたダスティン・ペドロイアのように、小柄な体躯ながら積極的なプレイを身上とする。今年のドラフト候補の中でも指折りの脚力を持ち、理想的な1番打者になれると評されている。
84
ハンター・モリス
1B
右左
グリッソム高校
長打力を高く評価されていたが、バットを振ったときに右手を骨折するという事故で、ドラフト直前までプレイができなかった。打撃には穴も多い一方で四球も多く、シーズン59四球はアラバマ州史上最多記録。
114
ブロック・ハンツィンガー
RHP
右右
ペンドルトンハイツ高校
今シーズンに入ってから急成長を遂げて、ドラフト上位に名前を連ねる素材になった。最速92マイルの速球と、変化の大きいスライダーとが得意球。
21 トロント・ブルージェイズ
35名(大学23名、短期大学4名、高校8名/投手21名、野手14名)
追加も含めて第1巡で5人を指名できたためか、今年は最も早い第30巡まで、35人を指名したところでドラフトを終えた。「マネーボール」信奉者の統括J・P・リッチアルディらしく、大学生の指名は全体の3分の2以上を占める。
順位
名前
位置
投打
出身校
16
ケヴィン・アーレンズ
3B
右両
メモリアル高校
高校球界でも指折りの打力を持つ三塁手であり、両打ちということでチパー・ジョーンズと比べられることが多い。強肩と安定したグラブさばきとで、三塁の守備も安心して見ていられる。
21
J・P・アレンシビア
C
右右
テネシー大学
昨年夏に121打数で9本塁打を打つ長打力を披露して、合衆国内の大学生ではベスト10に入る素材だと評価された。春先に腰を傷めたため今季はやや不調だったが、強打の捕手としてMLB昇格が期待される。
38
ブレット・セシル
LHP
左右
メリーランド大学
昨年は抑えとして13セーヴをマーク、今シーズンから先発に回っている。4つの球種を持つが、86マイルを計時するスライダーは、その変化の鋭さから早くもMLB級だと言われている。
45
ジャスティン・ジャクスン
SS
右右
ロバースン高校
ドラフトが近づくにつれて持ち前の長打力を発揮し始めて、評価が急上昇した。遊撃手としての守備も優れており、肩の強さと打球に対する反応には見るべきものがある。
56
トリスタン・マグナスン
RHP
右左
ルイヴィル大学
大叔父がNHLで11年プレイ、実父と叔父とはともに大学で選手だったというホッケー一家の出身。速球とスライダーとを低めに集める投球で、今シーズンは救援で44回を投げて、被打率.165と好投している。
85
ジョン・トリサノ
2B/OF
右両
エステロ高校
14歳のときに"Baseball America"誌で絶賛され、高校1、2年でも合衆国内トップクラスの選手と評されていた。昨年夏の不振で評価が割れているが、左右どちらの打席からも長打を飛ばせる力が魅力だ。
88
エリク・アイランド
CF
左左
ラマ—高校
昨年夏の好調で評価が急上昇している外野手。ヒューストン内では、スピードのある左打者ということで、カール・クロフォード以来の好素材だと言われることが多い。
115
アラン・ファリナ
RHP
右右
クレムソン大学
昨年投球フォームを改善したことで球速が増し、変化球の切れもよくなった。90マイル前半の速球と、鋭い変化を見せるスライダーとを得意球とする。
22 ロサンジェルス・ダジャーズ
40名(大学14名、短期大学6名、高校20名/投手21名、野手19名)
今回のドラフトではトロントに次いで少ない40名の指名だった。ここしばらく、他からヴェテランを集めてくるティーム作りを続けているが、ドラフトでは高校生を主体とした指名を行なっており、第5巡までの6人のうち5人を高校生で押さえてきた。
順位
名前
位置
投打
出身校
20
クリス・ウィズロー
RHP
右右
ミッドランド・クリスティアン高校
身長6フィート3インチ、体重195パウンドとやや小柄な体つきだが、90マイル前半を計時する速球には威力がある。元マイナーリーグ選手の実父から投球術を教わり、カーヴボールにも磨きがかかってきた。
39
ジェイムズ・アドキンズ
LHP
左左
テネシー大学
2年生のときの肩の手術の影響からか、球速は80マイル後半から90マイル程度と平均的。しかし、スライダーとカーヴボールとを交えた巧みな配球で、打者を退ける。
86
マイケル・ワット
LHP
左左
キャピストラノヴァレィ高校
90マイル前半の速球とカーヴボールとに高い評価を受けている投手。ときおり打者を恐れて制球を乱すことがあるものの、今後経験を積むことで十分に克服できるだろうと見られている。
116
オースティン・ガラガー
3B
右左
マンハイムタウンシップ高校
野球の他、バスケットボールやアメリカンフットボールでも活躍している。プロの投球には対応できないのではないかと技量を不安視する声が聞かれる一方で、がっしりとした体躯から弾き出される長打に魅力を感ずるクラブもある。
23 サンディエゴ・パドレス
42名(大学33名、高校9名/投手16名、野手26名)
指名した42人のうち大学生は33人と、全体に占める比率は高く、第10巡までの16人のうち13人が大学生だった。投手出身の監督バド・ブラックが指揮を執るティームにしては投手の指名が16人と少ないが、広いペトコ・パークで数字を残せる野手育成に期待したものと思われる。
順位
名前
位置
投打
出身校
23
ニック・シュミット
LHP
左両
アーカンソー大学
春先の不振で評価を落としていたが、今シーズンは100イニング以上を投げ抜き、体力のある先発投手であることを再認識させた。三振を奪うよりも、速球、チェンジアップ、カーヴボールを低めに集め、打たせてアウトを取るタイプの投手である。
40
ケレン・クルバキ
LF
左左
ジェイムズ・マディスン大学
脚力は平均的、守備はやや苦手という選手だが、打撃についてはすでにMLBのレギュラー級の技量を身につけていると絶賛されている。左投手への対応も巧みで、適した守備位置が与えられればかなり早い時期に上に呼ばれるだろう。
46
ドルー・カムバーランド
SS
右左
ペース高校
高校生ではトップクラスの脚力を持つ遊撃手。打撃走塁守備あらゆる面で全力プレイを心掛けているが、張り切りすぎゆえのミスもときおり見られる。タムパベイに所属する実兄のショーンは今年中にもMLB昇格すると見られている。
57
ミッチ・カナム
C
右左
オレゴン州立大学
打って走れる捕手として知られる。守備に対する評価は決して高くないが、強いリーダーシップでティームをまとめ上げる才能に長けている。ラップ音楽が得意でオレゴン州内のコンテストで優勝したこともある。
63
コリー・リューブキ
LHP
左右
オハイオ州立大学
今シーズンは肘の手術で欠場したエースの代役を務めて、90マイル前後の速球とスライダーとを巧みに投げ分けて防禦率1.95の好成績をマークした。昨年のドラフトでテキサスから第22巡で指名を受けている。
64
ダニー・ペイン
CF
左左
ジョージア工科大学
積極的なプレイで1年生のときからティームのリーダーとして活躍している。抜きん出た技量は持っていないものの、投球の見極めに優れていて、鋭く振りぬく打撃でラインドライヴを飛ばす。
81
エリク・ソガード
2B
右左
アリゾナ州立大学
アリゾナ州立大学の優勝に最も貢献した選手と高い評価を受けている。高い出塁率をマークできる巧みな打撃に加えて、守備面での成長も著しく、攻守兼ね備えた二塁手としてMLB定着が期待されている。
87
ブラッド・チャーク
CF
左左
クレムソン大学
脚力と選球眼とで、高い出塁率をマークできる理想的なリードオフマン。大学では本塁打を1本も打ったことがないという打撃がプロでも通用するかどうか。
117
トミー・トレド
RHP
右右
アロンソ高校
90マイル前半を計時する、沈む速球を内角外角に投げ分ける。身長6フィート3インチに対して165パウンドと細身の体であるため、体力面を懸念する声も聞かれる。