シーズン終盤は故障がちだったマニー・ラミレスが地区シリーズでは大活躍で、ボストンは完全にベストのメンバーが揃った。ペドロイア、ユーキリスの1、2番は地区シリーズでは打率が低かったものの、いずれも投球をじっくり見極めて四球を選ぶ、出塁率の高い選手である。この二人が塁に出れば、オルティス、ラミレス、ローウェルの中軸で大量得点を期待できる。下位打線がやや見劣りするようだが、04年の世界一を経験しているキャプテン、ヴァリテクは勝敗の分かれ目になるだろう場面ではいい働きを見せるはずだ。
クリーヴランドは、地区シリーズ出場8ティームの中で唯一ティーム打率が3割を超えている。現役屈指のリードオフマン、サイズモアの後を新人カブレラがつなぎ、ハフナー、マルティネスのRBIメンが本塁へ迎え入れるという攻撃パターンはボストンと似ているが、下位を打つガーコ、ペラルタ、ロフトン、ブレイクも、地区シリーズではしぶとい打撃を披露しており、1番から9番に至るまでどこからでも得点を挙げられる、隙のない打線になっている。捕手の守備に不安のあるマルティネスの控えを新人ショパックが見事にこなし、クリーヴランドの弱みはほとんどカヴァーされた。
先発投手の予定は以下の通りになっている。
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ボストン
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第1試合
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ジョシュ・ベケット
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第2試合
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カート・シリング
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第3試合
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マツザカ・ダイスケ
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第4試合
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(ティム・ウェイクフィールド)
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クリーヴランド
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第1試合
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C・C・サバシア
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第2試合
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ファウスト・カルモナ
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第3試合
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ジェイク・ウェストブルック
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第4試合
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ポール・バード
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第1試合のベケット、サバシアの投げ合いはシリーズ一番の見所になる。03年のワールドシリーズを髣髴とさせる完封勝利をマークしたベケットはなかなか打たれないだろうが、それはサバシアについても同様だ。3点以内の争いは必至で、しかも勝敗を予想しにくい。第2試合は9回1失点のカルモナと、7回無失点のシリング。だが、シリングの方は主力を欠いたロサンジェルス・エンジェルズを相手にマークしたもので、打撃好調のクリーヴランドを相手に同じ投球ができるかには疑問が残る。休養十分で臨んだ地区シリーズでもさっぱりだったマツザカも、クリーヴランドの打線にたやすくつかまってしまうだろう。それにこの二人は、おそらく中3日では投げられないだろうから、そこでウェイクフィールドの出番になる。肩と腰との痛みのために地区シリーズを欠場したが、優勝決定シリーズでの復帰を目指して現在調整中という。ウェイクフィールドが投げられるかどうかは、ボストンのリーグ優勝への重要なポイントになるはずである。
クリーヴランドのブルペンは、今シーズンいずれも防禦率1点台と好投した左腕ラファエル・ペレス、右腕ラファエル・ベタンコウルトが安定している。しかし、抑え右腕ジョー・ボロウスキの打たれ癖は深刻で、地区シリーズ第4試合では、3点リードしてのマウンドとは言え、やはりボビー・アブレウに外野席へ持っていかれた。クリーヴランドとしては、できれば僅差で9回を迎える展開だけは避けたい。一方のボストンは、地区シリーズの第2試合でハビエル・ロペス、マニー・デルカーメン、オカジマ・ヒデキ、ジョン・パペルボンという、左右が入れ替わり立ち替わりマウンドに登って、ロサンジェルスの打線を無安打に抑え込んだ。こちらのブルペンの不安は右腕エリク・ガニェということになる。
サバシア、カルモナで3勝は期待できるクリーヴランドが有利。ウェイクフィールドがボストンのマウンドに戻ってくれば、第6試合、第7試合までももつれる展開になりそうだが、それよりも早く4勝1敗か4勝2敗でクリーヴランドが97年以来10年ぶりのリーグ優勝を果たす。