故障のためにシーズン終盤を欠場していたマニー・ラミレスとケヴィン・ユーキリスとが戻ってくるのが、ボストンにとっての朗報。ラミレス欠場中に活躍したマイク・ローウェルをそのまま4番に固定して、ラミレスを2番に据えるという構想が監督テリー・フランコナにはあるらしい。しかし、ラミレスにしてもオルティスにしても、今年はいつもの年ほどの迫力が見られない。高額契約で迎えたJ・D・ドルー以下の下位打線も冴えず、04年の世界一のときと比べると100点近くも得点力が落ちている。それでも、ユーキリスや、新人のペドロイア、エルズベリーたちのしぶとい打撃のおかげで打線のつながりは保たれている。開幕当初は怪我人に悩まされたエンジェルズだったが、シーズン終盤にはほぼベストメンバーを揃えることができた。とりわけ、アンダースンがオールスターゲーム以後打率.305、65打点、13本塁打と打撃好調で、1番フィギンズからカブレラ、ゲレロ、アンダースンと続く上位打線には。コッチマンやケンドリックやマシスなど若手の伸びは今一つだったものの、アンダースン欠場中に先発に起用されて高い出塁率と脚力とで活躍したウィリッツは、ポストシーズンでも出場機会を与えられるはずだ。そして、昨年オフシーズン中の骨折で長期欠場を強いられたホアン・リベラが復帰。06年に規定打席不足ながら.310、85打点、23本塁打をマークした打撃を再び披露できるだろうか。
予定されている両ティームの先発投手は以下の通りである。
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ボストン
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第1試合
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ジョシュ・ベケット
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第2試合
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マツザカ・ダイスケ
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第3試合
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カート・シリング
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第4試合
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(ティム・ウェイクフィールド)
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ロサンジェルス
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第1試合
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ジョン・ラッキィ
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第2試合
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ケルビム・エスコバル
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第3試合
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ジェレッド・ウィーヴァー
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第4試合
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ジョー・ソーンダーズ
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第1試合は、ボストンは、今シーズンMLBでただ一人の20勝をマークした右腕ベケット、ロサンジェルスは、19勝で終わったとはいえベケットを上回る防禦率3.01をマークした右腕ラッキィという両エースが先発予定である。いずれも与四球、被本塁打ともに少なく、少ない得点での争いになることは必至。勝敗を予想しにくい投げ合いになるはずだ。期待の新人だった右腕マツザカ・ダイスケが、MLBの長いシーズンにはやはり耐えられず、オールスターゲーム以降は頼りにならなかった。シーズン最後の先発から中8日休ませてもらって第2試合に臨むわけだが、体力面の不安よりもポストシーズンの重圧に押しつぶされそうな予感がある。ロサンジェルス先発は自己最高のシーズンを送った右腕エスコバル。こちらはロサンジェルス有利と言えるだろう。ボストンの第3試合は、シーズン最終日の登板を休んで地区シリーズに備えた40歳のヴェテラン右腕シリング。6月半ばから故障でひと月半休んだ後、8月にマウンドに戻って9試合で3勝4敗、防禦率3.34とまずまずの内容である。シリングの制球力は依然として素晴らしいが、全盛期ほどの球威はなく、長打を浴びやすい点が気にかかる。休養と言えば、左腕救援のオカジマ・ヒデキも終盤はさっぱりで、右腕エリク・ガニェとともに、抑えの右腕ジョン・パペルボンにつなぐまでに試合を壊してしまうことがたびたびあった。一方ロサンジェルスのブルペンは右腕ジャスティン・スパイア、左腕ダレン・オリヴァーから、8回は右腕スコット・シールズ、最終回は抑えの右腕フランシスコ・ロドリゲスとつなぐ展開ができあがっている。ポストシーズン時点での安定度を問うならば、ロサンジェルスの方が勝っている。
各方面で指摘されているが、ロサンジェルスの強みは監督マイク・シオシアが機動力を得意としていることにある。投手のリードは抜群だが、盗塁阻止率にはやや難のあるヴァリテクを向こうに回して、エンジェルズは41盗塁のフィギンズを始め、ほぼ全選手が盗塁を狙ってくる。走る攻撃で徹底的に攻められるとなると、ボストンはかなり窮地に追い込まれることになりそうだ。
第1試合をベケットで勝ったとしても、投打ともに穴の少ないロサンジェルスに対するにはボストンはやはり不利。ロサンジェルスが3連勝か3勝1敗で優勝決定シリーズに進む。