07年ナショナルリーグ優勝決定シリーズ
   アリゾナ対コロラド

ナショナルリーグの優勝決定シリーズは、98年創設のアリゾナ・ダイアモンドバックスと、93年創設のコロラド・ロッキーズという、新しいティーム同士の顔合わせになった。そのうえ、今シーズン最後の最後まで西地区の首位を争ったライヴァルでもある。今季の直接対決では10勝8敗とコロラドがわずかにリードしている。

両ティームの先発メンバーは以下のようになるだろう。

アリゾナ
CF
クリス・ヤング
SS
スティーヴン・ドルー
LF
エリク・バーンズ
1B
コナー・ジャクスン
(トニー・クラーク)
3B
マーク・レノルズ
RF
ジャスティン・アプトン
(ジェフ・サラザー)
2B
オージー・オヘダ
(オーランド・ハドスン)
C
クリス・スナイダー
(ミゲル・モンテロ)
コロラド
2B
マツイ・カズオ
SS
トロイ・トゥロウィツキ
LF
マット・ホリデイ
1B
トッド・ヘルトン
3B
ギャレット・アトキンズ
RF
ブラッド・ホープ
CF
ライアン・スピルボーズ
C
ヨルビト・トレアルバ

やや得点力に欠けるアリゾナで、地区シリーズに活躍したのはヤング、ドルー、バーンズの上位3人だった。ヤングはいい場面で本塁打を放ち、ドルーはティーム首位の7安打、打率.500で4打点をマーク、バーンズは第3試合で1本塁打を含む2安打、2打点を打った。3人合計で11打点は、ティーム全得点の7割近くを占めているが、逆を言えば、4番以下があまり当たっていないということでもある。長打の期待できるジャクスン、レノルズの奮起と、第2試合以降先発で起用されて3安打を打っているアプトンのさらなる飛躍が期待される。また、左親指の故障で地区シリーズを休んだオーランド・ハドスンの復帰も待たれるところだ。一方、トゥロウィツキからホープまで続くコロラドの90打点クウィンテットは、地区シリーズではあまり当たらなかった。しかし、リードオフマンのマツイが、第2試合で逆転満塁本塁打を含む5打点をマークするなど、打率.417、6打点。下位のトレアルバも打率.500、3打点と意外な選手の働きが目立った。これで中軸がシーズン中の打撃を取り戻してくると、コロラドの方がずっと有利な展開になると思われる。

さて、予定されている先発投手は以下の通りだ。

アリゾナ
第1試合
ブランドン・ウェブ
第2試合
ダグ・デイヴィス
第3試合
リバン・エルナンデス
第4試合
マイカ・オウィングズ
(ブランドン・ウェブ)
コロラド
第1試合
ジェフ・フランシス
第2試合
ウバルド・ヒメネス
第3試合
フランクリン・モラレス
第4試合
アーロン・クック

両ティームとも地区シリーズを3連勝で勝ち抜いているので、投手は十分に休養がとれているはずだ。アリゾナのローテーションは地区シリーズと同じ、ウェブ、デイヴィス、エルナンデスの順である。第4試合は新人右腕オウィングズが入るべきところだが、中3日でウェブが2度目の先発をするという噂もある。コロラドの先発スタッフは、6回3分の1を1失点と好投したヒメネスを第2試合に繰り上げて、モラレスを第3試合で投げさせるようだ。そして、第4試合にはシーズン終盤を故障で欠場していたアーロン・クックが復帰する予定。MLBのマウンドはほぼ2ヶ月ぶりになるものの、規定投球回数以上を投げてフランシスを上回る防禦率4.12と、安定した投球を披露している。

ブルペンを見ると、アリゾナはブランドン・リオン、ホアン・クルス、トニー・ペニャの中抑え、クローザーのホセ・バルベルデの4人がシリーズ中にマウンドに登っているがいずれも無失点の投球だった。もっとも、ウェブやエルナンデスは完投できる体力を備えた投手なので、それほど救援に頼らなくともいいかもしれない。ただ、アリゾナの救援スタッフの弱みは左腕がダグ・スレイテンしかいないところ。終盤の競り合いになったときに、左右のバランスがとれているコロラド打線をいかにしてしのぐか。コロラドは、左腕ブライアン・フエンテス、右腕抑えマニー・コルパスが抜群の救援ぶりを披露している。クックが復帰することによって、今季10勝をマークしている右腕ジョシュ・フォッグがブルペンに回り、長押さえを務めることになる。終盤に僅差を争う展開になった場合、コロラドの方がやや有利なように見える。

大量得点があまり期待できないアリゾナは、最も安定感のあるウェブを3試合先発させて最低2勝を狙い、あとの先発投手で五分に持ち込みたい。対するコロラドは、まず第1試合のウェブをいかにして攻略するかによって、シリーズの勝敗が左右されるだろう。そこで、第1試合でアリゾナが勝てば4勝2敗以内でアリゾナが01年以来のリーグ優勝、コロラドが勝てば4勝1敗以内でコロラドが初のリーグ制覇を果たす。