今シーズンのティーム成績では、フィラデルフィアが892得点、コロラドが860得点でそれぞれリーグの1位、2位を占めている。したがって、地区シリーズでも打ち合いになる可能性が高い。フィラデルフィアの打線はパワーとスピードとのバランスが絶妙である。今年突如として長打者に変貌、30本塁打、30盗塁をマークしたロリンズに快足ヴィクトリノの1、2番からアトリィ、ハワードの100打点コンビ。5番バーレル、6番ロワンドにも長打力があり、フィラデルフィアの上位打線は、相手投手に息つくひまを与えない。一方のコロラドは2番の新人トゥロウィツキから6番ホープまで5人が90打点以上をマークしており、打線の中軸の勝負強さには見るべきものがある。とりわけ、.340、137打点で二冠王、リーグ4位の36本塁打を打ち、今年のMVP最有力候補に名前が挙がっているマット・ホリデイの打棒には注目が集まる。肩を傷めて9月半ばから欠場している快足のウィリ・タベラスは地区シリーズには間に合わないものの、シーズン終盤で調子を取り戻したマツイがリードオフマン。中堅手には打力を向上させたスピルボーズが起用される。
予定されている両ティームの先発投手は以下の通り。
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フィラデルフィア
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第1試合
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コール・ハメルズ
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第2試合
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カイル・ケンドリック
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第3試合
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ジェイミー・モイアー
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第4試合
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(カイル・ローシ)
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コロラド
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第1試合
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ジェフ・フランシス
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第2試合
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(フランクリン・モラレス)
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第3試合
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(ウバルド・ヒメネス)
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第4試合
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(ジョシュ・フォッグ)
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10月1日に1試合プレイオフを行なったため、コロラドはまだ地区シリーズのローテーションが定まっていない。したがって、シーズン終盤のローテーションに基づいて展開を予想することにする。打撃では互角の争いをしている両ティームだが、投手に目を移すと事情が多少異なってくる。フィラデルフィアの本拠地シティズンズバンク・ボールパークもコロラドの本拠地クアーズ・フィールドも、MLBではそれと知られた打者有利の球場。そのためフィラデルフィアのティーム防禦率はリーグ13位の4.76だが、コロラドは同8位の4.32。地元では湿気を与えて反発力を減らしたボール「ヒュミドー」を使っているという要素が含まれているとはいえ、この2年間コロラドの投手はよく投げていると思う。
さて、第1試合のハメルズ、フランシスという両左腕の投げ合いである。シーズン途中の故障の影響が懸念されるハメルズだったが、今季最後の登板になった9月28日の試合では8回無失点、13奪三振と抜群の投球を披露した。自己ベストのシーズンを送ったフランシスも悪くはないが、ここはハメルズでフィラデルフィアが先勝。第2試合で先発が予想される右腕モラレスは8月にMLBに呼ばれた新人だが、9月に5試合先発で3勝負けなし、防禦率2.88と好投している。フィラデルフィアも新人ながら10勝の右腕ケンドリック。経験が同じ程度ならば、好調の続くモラレスでコロラドが五分に持ち込めそうだ。第3試合に先発予定の右腕ヒメネスも、オールスターゲーム以降に昇格した2年目の新人で、地元では3勝3敗、防禦率3.81をマークしている。第4試合の先発はおそらくローシとフォッグとになると思われるが、どちらの投手も序盤で崩れやすい。脇腹の故障でマウンドを離れているアーロン・クックの復帰は、タベラスと同じく、コロラドが優勝決定シリーズに進んでからのことになるだろう。
この地区シリーズの勝敗を左右するのは、どうやら救援投手の良し悪しによりそうだ。コロラドは抑えのブライアン・フエンテスが故障で一時マウンドを離れたが、2年目の新人マニー・コルパスが見事に代役を務め。シーズン後半は二人とも1点台の防禦率をマークしており、試合終盤の守りは万全である。一方、フィラデルフィアの右腕ブレット・マイアーズは今年途中に先発から抑えに回った選手だが、オールスターゲーム以降の防禦率は3.05。三人を退けてすんなり試合を終わらせるというクローザーではない。
両ティームの打棒からして活発に点を取り合う展開になりそうだが、試合が終盤までもつれるほど、強力な抑え投手を二枚揃えるコロラドが有利になる。3勝1敗か3勝2敗でコロラドが優勝決定シリーズ進出だ。