今年の大学生の中でNo.1捕手と評されているのは、フロリダ州立大学のバスター・ポージィだ。選球眼に優れた巧打者で、フィールドのどこにでもラインドライヴを飛ばすことができる。本来の守備位置が遊撃手だったために経験不足が懸念されてはいるが、持ち前の肩の強さと、動きの良さとを発揮して、急成長を見せている。ポージィが大学No.1ならば、高校生で最も注目されている捕手は、カリフォルニア州パトリオット高校のカイル・スキップワース。打撃では、ポージィよりも長打力があるうえ、打率も期待できる。肩の強さでもポージィをしのぐが、やや捕球にミスが見られる点が、今後の課題になるだろう。
カリフォルニア州スタンフォード大学のジェイスン・カストロは、昨年夏のケープコッドリーグで猛打を振るって注目された。肩の強さは平均的だが、捕球、特に低めの球の処理に優れている。捕手としてはスピードもある。アリゾナ州立大学のピーティ・パラモアは、大学球界トップクラスの守備力を持つ捕手として注目されている。捕球の巧さはすでにMLB級に達しているとも言われており、動きも素早い。長打力はないものの、三振の少ない、巧打者タイプのスウィッチヒッターである。カリフォルニア大学デイヴィス校のジェイク・ジェフェリーズは、3年生のシーズンに打率4割をマークして、にわかに注目を集めるようになった。肩はあまり強くないものの、全体的な守備力は水準以上と見られている。ノースカロライナ大学のティム・フェデロウィツは、肩の強さでは大学球界トップクラスと評されており、クローザーとしてマウンドに登ることもある。しばしば長い当たりを飛ばすが、3年生のシーズンはあまり打撃が振るわなかった。
ブリティッシュコロンビア州ブルックスウッド・セコンダリースクールのブレット・ローリーは、カナダ出身の捕手として初めての第1巡も期待される。長打力を備えた打撃に、強肩巧守と言うことなしのようだが、カナダの選手は公式試合での経験が少なくなりがちなので、内野や外野の方が向いているのではないかという見方もあるようだ。8歳のときにクバから亡命してきたアドリアン・ニエトは、11歳のころからエリク・ホズマーとは友人で、今は二人ともフロリダ州アメリカン・ヘリティジ高校のレギュラーを務めている。巧打のスウィッチヒッターと評判だが、守備面では、肩の強さが注目されているものの、捕手としての動きにやや難がある。ジョージア州の二人の捕手、ウッドウォード・アカデミーのブランドン・ミラーと、カーターズヴィル高校のテイラー・ハイタワーとは、ともに守備力の高い捕手という評価を得ている。ミラーは今シーズンふたケタの本塁打を放つなど、長打力に進歩が見られるが、全体としてみた場合、打撃にはまだ粗さが残る。肩や動きだけを見るならば、ハイタワーには第1巡指名の可能性もあるが、打撃面では課題が多い。ジョージア工科大学への進学を熱望しているとも伝わっているため、今回は指名が見送られるかも知れない。
(5/28/08)