08年新人ドラフトプレヴュー 第1巡指名予想

1 タムパベイ・レイズ
投手と外野手とはかなり層が厚くなったが、二遊間がなかなか安定しない。02年の第1巡指名だったB・J・アプトンは正遊撃手に定着することはできず、今は外野手に移ってしまった。しかし、グリフィン高校の遊撃手ティム・ベッカムは期待に応えてくれることだろう。

2 ピッツバーグ・パイレーツ
昨年の新人ドラフトで投手のダニエル・モスコスを指名しているが、今のティーム事情を考えると、すぐにMLBでプレイできる大学生野手を獲得したいところ。大学球界トップクラスの打力を誇る野手と評判の、ヴァンダービルト大学の三塁手ペドロ・アルヴァレスを指名する。

3 カンザスシティ・ロイアルズ
昨年カンザスシティが上位で指名した選手は大半が高校生だった。今年は2、3年でMLB昇格の期待できる選手を狙ってくるだろう。大学球界No.1左腕、サンディエゴ大学のブライアン・マトゥスと、大学No.1右腕、ミズーリ大学のアーロン・クロウと、いずれを指名するか迷うところだが、マトゥスを選んで左腕不足を解消したい。

4 ボルティモア・オリオールズ
ボルティモアは3年連続して第1巡で野手を指名している。レオ・マツォーネが再建できなかった投手スタッフの立て直しを図るべく、大学球界トップクラスの投手を狙う。カンザスシティの出方次第で指名選手が変わってきそうだが、ミズーリ大学のアーロン・クロウ指名で落ち着きそうだ。

5 サンフランシスコ・ジャイアンツ
低迷の続くティーム事情ではあるが、まずは春期練習中から苦しんでいるレギュラー一塁手の問題を一気に解決したい。サウスカロライナ大学のジャスティン・スモークは、長打力のあるスウィッチヒッターとして注目されているが、ジャイアンツとしても、是非とも押さえておきたい選手である。

6 フロリダ・マーリンズ
イバン・ロドリゲスが抜けて以来、フロリダは正捕手不在に悩まされている。現在主にマスクをかぶっているマイク・ラベロ、マット・トリーナーはいずれも守備の方が優れた選手なので、打力も備わった捕手として、フロリダ州立大学のバスター・ポージィ獲得を狙ってくるだろう。

7 シンシナティ・レッズ
ここ3年は野手の指名が続いているし、実際にシンシナティのメンバーは野手が多すぎる感がある。今年はローテーションを任せられる大学生投手を指名して、投手スタッフを整備する時だろう。左腕が手薄なので、イーストケンタッキー大学のクリスティアン・フリードリック指名が適当だ。

8 シカゴ・ホワイトソックス
先発ローテーションの若手への切り替えが、少しずつ実を結びつつあるようだ。ホセ・コントレラスは今でもときおり目を見張るような好投を見せるが、今年36歳で、そろそろ後を引き継ぐ投手が欲しいところだろう。早い時期にMLB昇格が期待できる投手として、テュレイン大学の右腕シューター・ハントを指名しそうだ。

9 ワシントン・ナショナルズ
どのポジションを見ても人材を欠いているのは明らかだが、ティーム力向上の第一歩は投手スタッフの整備からだろう。この順位で大学球界トップクラスの投手を狙ってくるとすれば、フレズノ州立大学の右腕タナー・シェッパーズが最もティームの要求に沿う選手ではないだろうか。

10 ヒューストン・アストロズ
現在ナショナルリーグ中地区で首位争いに加わっているヒューストンの弱みは先発投手と三塁手。しかしペドロ・アルヴァレスを別にすると、長期的に三塁を任せられそうな人材が不足しているので、ペパーダイン大学ブレット・ハンターの右腕にローテーション入りの期待をかける。

11 テキサス・レンジャーズ
ジョシュ・ハミルトン、デイヴィッド・マーフィの加入で外野手が大きく改善されたが、エディソン・ボルケスやジョン・ダンクスを失ったのは痛い。先発投手の再編成を図りたいのだが、大学生投手は大方指名されてしまっているので、高校生No.1と言われる右腕ティム・メルヴィルを狙ってくるか。

12 オークランド・アスレティックス
若い投手の活躍もあって、アメリカンリーグ西地区の首位争いに加わっているが、ティームの中心エリク・チャベスが故障続きで、長期的な観点から、後を継ぐ三塁手を獲得しておいた方がよさそうだ。打撃と守備とのバランスがとれている、ウィチタ州立大学のコナー・ギレスピーが無難な選択ということになる。

13 セイントルイス・カーディナルズ
開幕前に不安視されていた先発スタッフと外野手とは、いずれもほぼ解決されたようだ。しかし二遊間、特にデイヴィッド・エクスタインが抜けた後の遊撃手には不安が多い。大学生No.1遊撃手のゴードン・ベッカムは、長打力のあるエクスタインというタイプ。セイントルイスの野球に向いていると思われる。

14 ミネソタ・トゥインズ
ホアン・サンタナ、トリイ・ハンターは抜けたものの、投手、外野手ともに十分な補強を行なってきているので、将来的には二人の穴はカヴァーできるだろう。投手としても高校生のトップクラスと評判の、スティーヴンズカウンティ高校のイーサン・マーティンを指名し、コリィ・コスキー以来、レギュラーが定着していない三塁手に育て上げる。

15 ロサンジェルス・ダジャーズ
2年契約で迎えたアンドルウ・ジョーンズがまったく働いてくれず、ダジャーズの計画は早くも崩れそうである。マイナーリーグでも外野手があまり育っていないので、アリゾナ州立大学のアイク・デイヴィスを指名、早ければジョーンズの契約満了後にはMLBに昇格させたい。

16 ミルウォーキー・ブルワーズ
ダジャーズと同様に、新しいクローザーとして迎えたはずのエリク・ガニェが、やはり期待はずれで、現在ミルウォーキーのブルペンは委員会が組織されている。この窮状を早く打開するために、大学球界No.1クローザーと評判のジョシュア・フィールズを第一候補としてドラフトに臨む。

17 トロント・ブルージェイズ
投手スタッフはMLB屈指の顔ぶれと呼べるようになってきたが、野手には故障を抱えた選手が多い。新加入のスコット・ローレンも、左肩の故障以来精彩を欠いているので、やや守備に難はある点には目をつぶって、アリゾナ州立大学のブレット・ウォレスの打撃を買いたい。

18 ニューヨーク・メッツ
メッツの弱みというと、打撃不振の続く一塁手カルロス・デルガドだが、組織内No.1のフェルナンド・マルティネスがこのポジションを引き継ぐだろう。とすると、このオフシーズンに正捕手探しに苦労したことを考えると、高校生最高の捕手と評判のパトリオット高校のカイル・スキップワースを指名して、新球場の本塁を任せるのがよいだろう。

19 シカゴ・カブズ
新人フクドメ・コウスケが予想以上にMLBで頑張っているので、ティームに不足していた左打者の問題は辛うじてクリアできた。あとはなかなかレギュラーの決まらない二遊間に選手を補強することで、高校生でもトップクラスの遊撃手と言われるサラソタ高校のケイシィ・ケリーが適当な人選と思われる。

20 シアトル・マリナーズ
現在アメリカンリーグ最低勝率と低迷はしているが、エリク・ベダードやカルロス・シルバを加えた先発スタッフは、それほど悲観することもない。むしろ打線の再編成に目を向けるべきところで、移籍以来打撃の振るわないリッチー・セクスンに代わる一塁手に、フロリダ大学のヨンデル・アロンソを迎えたい。

21 デトロイト・タイガーズ
立て続けに大型トレードを成立させて選手層は厚くなっているものの、不安な面もある。とりわけ、高齢のケニー・ロジャーズ、制球力を失ったドントレル・ウィリスをカヴァーする左腕投手が欲しいのだが、大学生の左腕投手が手薄なので、アリゾナ州ココニノ高校のカイル・ロブスタインを指名する。

22 ニューヨーク・メッツ
不安視される本塁の守りをカヴァーできれば、次はホアン・サンタナ獲得で手薄になってしまった若手投手の獲得を狙いたい。高校球界ではトップクラスの右腕投手と評判の、カリフォルニア州ルーセラン高校の右腕ゲリット・コールを指名、ペドロ・マルティネスが引退するまでにはMLBの舞台に立ってもらいたい。

23 サンディエゴ・パドレス
広いペトコ・パークを本拠地とするパドレスが欲しいのは、広い守備範囲と長打力とを兼ね備えた外野手。高校球界No.1外野手と高く評価されているウィルスン高校のアーロン・ヒックスを指名できれば、多少時間はかかるものの、外野手の人材難は一気に解決されるだろう。

24 フィラデルフィア・フィリーズ
ペドロ・フェリスと2年契約を結んだと言っても、一塁手ライアン・ハワード、二塁手チェイス・アトリィ、遊撃手ジミー・ロリンズと比べると、三塁手は大きく見劣りがする。エイドリアン・カーデナスの三塁移動を視野に入れつつ、サウスカロライナ大学のジェイムズ・ダーネルの打力にも期待をかける。

25 コロラド・ロッキーズ
コロラドの本塁は、ヨルビト・トレアルバ、クリス・イアネッタの併用でまかなっているが、いずれも一長一短がある。スタンフォード大学のジェイスン・カストロは、打撃、走塁、守備のバランスがとれた捕手と評判で、ティーム事情を考えると、プロ入り後2年ほどでMLBに呼ばれそうだ。

26 アリゾナ・ダイアモンドバックス
昨年は得点力不足に苦しんだアリゾナも、今年は打線がかなり強化されてきた。高校球界ではトップクラスの打撃と守備とを誇る、アメリカン・ヘリティジ高校の一塁手エリク・ホズマーを獲得することができれば、得点力のさらなるレヴェルアップが見込めるだけでなく、守備面でも大いに助けられるだろう。

27 ミネソタ・トゥインズ
ブリティッシュコロンビア州ブルックスウッド・セコンダリースクールのブレット・ローリーは、ミネソタでは大いに活躍のチャンスがありそうだ。本来の守備位置は捕手だが、内野手や外野手としてもプレイした経験があり、複数のポジションを守れる選手の多いミネソタに向いている。同じカナダ出身のジャスティン・モノーがいるのも励みとなる。

28 ニューヨーク・ヤンキーズ
ここ数年続いた選手人事の失敗に加えて、若手先発投手たちの成長も今ひとつという状況であるこの順位だと、すぐにMLBで投げられる投手を指名するのは難しいが、ナイスヴィル高校の左腕ブレット・ディヴォルは制球力と投球術とに優れた投手と評判で、他の高校生よりも早くMLBでデビューを果たせそうだ。

29 クリーヴランド・インディアンズ
クローザーのジョー・ボロウスキは、投球が不安定なうえに故障を抱えており、日本からきたコバヤシ・マサヒデも、目を見張るような活躍は示していない。大学球界最速のクローザー、テキサス・クリスティアン大学の右腕アンドルー・カシナーが指名できれば、2、3年のうちに、インディアンズの抑え役を任せられる。

30 ボストン・レッドソックス
若手の投手が続々とデビューを果たしているのに対して、ダスティン・ペドロイアやジャコービ・エルズベリーを別にすれば、野手はあまり伸びていないようだ。現在の正右翼手J・D・ドルーの働きも今ひとつなので、マイアミ大学のデニス・レイベンの長打力に期待したい。

(6/4/08)