今年が最後の年になるニューヨークのヤンキー・ステディアム。7月13日、この球場で第10回のオールスター・フューチャーズゲームが開催された。わたしが毎年強調しているのは、この試合はオールスターゲームの前哨戦では全くないということである。なぜこのイヴェントが「フューチャーズゲーム」と呼ばれるのかと言えば、もちろん近い将来にMLBで活躍するであろう選手が出場するからである。昨年この試合に出場したヘオバニ・ソトやエヴァン・ロンゴリアなどは、早くも今年、ファン投票によってオールスターゲームに出場することになっている。こんなおもしろい試合をどうして注目しないでいられるだろうか。
今年は第10回という節目になる年であるためなのか、大きな変更がいくつか行なわれた。まず、出場メンバーはこれまでMLB30ティームから最高2人の選手が選ばれることになっていたが、今年は各ティームから最低1人選ぶ方法に変わった。それから、今まで7回で終了していた試合が今回から9回まで行なわれるようになった。イニング数が増えたということは、選ばれた全ての選手に出場のチャンスが回ってくる可能性が高くなるということである。以前から指摘されていたことだが、この変更は歓迎すべきものだろう。そしてもう一つ、今年のアメリカ選抜のメンバーは、北京オリンピックの出場メンバー候補60人の中から選ばれているということである。このことは、アメリカ選抜のメンバーが各ティームのトップクラスのプロスペクトで占められているというわけでは必ずしもないということを意味する。レギュラーシーズンの最中に1カ月もメンバーを離れることができるのだから、良くても三番手か四番手くらいのレヴェルではないかと思われる。もっとも、問題はそういうことだけではなくて、MLB機構とオリンピック委員会との関係を胡散臭く感じているわたしとしては、将来MLBでの活躍が期待される若者たちのためのイヴェントを政治的に利用するなと言いたいのである。
さて、両ティームの先発メンバーは以下のように発表された。
| 世界選抜 |
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2B
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イバン・デヘスス(ダジャーズ) |
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SS
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エルビス・アンドルス(テキサス) |
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LF
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ウィルキン・ラミレス(デトロイト) |
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1B
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パブロ・サンドバル(サンフランシスコ) |
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3B
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ルーク・ヒューズ(ミネソタ) |
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DH
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スコット・キャムベル(トロント) |
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CF
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フェルナンド・マルティネス(メッツ) |
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C
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ウェリングトン・カスティヨ(カブズ) |
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RF
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ゴルキス・エルナンデス(アトランタ) |
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P
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カルロス・カラスコ(フィラデルフィア) |
| アメリカ選抜 |
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LF
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アンドルー・マカチェン(ピッツバーグ) |
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2B
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クリフ・ペニントン(オークランド) |
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3B
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マット・ガメル(ミルウォーキー) |
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DH
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ジェイミー・ダントナ(アリゾナ) |
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RF
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ネイト・シアホルツ(サンフランシスコ) |
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1B
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マット・ラポータ(クリーヴランド) |
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CF
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デクスター・ファウラー(コロラド) |
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C
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ルー・マースン(フィラデルフィア) |
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SS
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ジェイスン・ドナルド(フィラデルフィア) |
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P
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クレイトン・リチャード(ホワイトソックス) |
アメリカ選抜の先発に起用されたのは、昨年まではほとんど無名だった左腕クレイトン・リチャード。今季はAA級、AAA級合計で12勝をマークして、一躍注目株の一人になった。しかし、先頭打者のイバン・デヘススが左翼前に一塁打を打って出塁。続くエルビス・アンドルスの打球は二塁に転がり、ダブルプレイになるかと思われたが、ペニントンからの送球を受けた遊撃手ジェイスン・ドナルドが一塁に暴投してしまう。この間にアンドルスが二塁まで進み、世界選抜が先取点のチャンスだ。3番ウィルキン・ラミレスのとき、俊足のアンドルスが三塁を奪い、ラミレスもフルカウントから四球を選んだ。ここで打席に入ったパブロ・サンドバルの打球は投手の右へ転がる。ボールを捕ったリチャードは二塁に送球してラミレスをアウトにしたが、またしてもダブルプレイにできず、アンドルスが本塁を駆け抜けた。5番ルーク・ヒューズは中堅への飛球で退いたものの、世界選抜が1点先取だ。その裏世界選抜のマウンドは3年連続フューチャーズゲーム出場の右腕カルロス・カラスコ。90マイル前半の速球を投げ込んで、1番のアンドルー・マカチェンは一塁への飛球、続くクリフ・ペニントンには2-2から落ちる球を振らせて、簡単に2アウトを奪う。ところが、3番マット・ガメルに対しては1球もストライクが投げられずに一塁を許し、4番ジェイミー・ダントナにもフルカウントと苦しい投球になった。しかし最後は93マイルの速球をダントナがファウルティップして三振。アメリカ選抜を無得点に抑えた。
2回表のアメリカ選抜のマウンドに登った右腕トレヴァー・カヒル(オークランド)は、低めの球のコントロールが冴えていた。先頭打者のスコット・キャムベルはやや振り遅れての左翼フライ。7番フェルナンド・マルティネスは右翼前が弾き返して一塁に出たが、ウェリングトン・カスティヨ、ゴルキス・エルナンデスと、いずれも低めの、地面で弾むような球を振らされて三振を喫し、世界選抜は無得点。その裏アメリカ選抜は、世界選抜2番手の左腕ポリン・トリニダドに対して、5番ネイト・シアホルツが三球三振。続くマット・ラポータはフルカウントから引っ張ると、打球は三遊間へ飛んだ。三塁のヒューズがグラヴを差し出したが、捕りきれずに打球は左翼へと抜けていき、アメリカ選抜の初安打が出た。しかし、7番デクスター・ファウラーは三塁正面の打球。ヒューズからデヘスス、サンドバルとボールが渡ってダブルプレイとなり、アメリカ選抜も無得点に終わった。
3回表、左腕ブレット・アンダースン(オークランド)がアメリカ選抜の3番手に起用された。右打者が続く打順でやや意識したのか内角を狙いすぎてストライクがなかなか入らない。デヘススは中堅手へのフライに退けたが、アンドルスにはボール4つで四球。続くラミレスに対しても2球ボールが続いたが、牽制球でアンドルスをうまく一塁から追い出してアウトにした。ラミレスには中堅前に打たれたものの、これも牽制球でアウト。危うくピンチになるところを、巧みに切り抜けたアンダースンだった。その裏世界選抜のマウンドに送られた右腕エクトル・ロンドン(クリーヴランド)は、変化球の切れは今ひとつだったものの、95マイル近い速球で打者を詰まらせていた。ルー・マースンは二塁へ、ドナルドは投手へそれぞれ転がしてしまい、1番に戻ってマカチェンは、1-2と追い込まれた後ファウルで4球粘ったが、最後は左翼への平凡な飛球でアウトになった。序盤3回まで終わって、世界選抜が1対0のリードを奪っている。
4回表、アメリカ選抜はバッテリーをそっくり替えてきた。マウンドには右腕ジェス・トッド(セイントルイス)、マスクをかぶるのはテイラー・ティーガーデン(テキサス)。トッドの投げるボールはいずれもストライクゾーンよりも低過ぎて、この回の先頭打者サンドバルは、四球を選んで一塁に出た。5番ヒューズに対しても3-2と苦しい投球だが、最後は外に逃げる球を振らせて三振。処理しづらいボールだったが、ティーガーデンは素早い反応を見せた。サンドバルが走り出していたのを見逃さず、ボールを捕るとすかさず二塁に送球してダブルプレイにしたのである。キャムベルにもフルカウントまで粘られたが、遊撃手へのグラウンダーに退けてトッドは世界選抜の攻撃を無得点に抑えた。その裏世界選抜のマウンドに登ったエドゥアルド・モルラン(タムパベイ)は、どうも制球が定まらず、ストライクゾーンの上下左右にボールが散ってしまう。先頭打者のペニントンは、3-2からファウルフライを打ち上げてしまうが、ガメルは第1打席に続いてこの打席も四球で出塁する。ダントナに対しては、荒れ球が幸いしたのかもしれない、3-2から投げた球は地面で弾んだものの、ダントナはこれに手を出して三振。シアホルツは早いボールカウントから打って出たが、右翼へのフライに終わり、アメリカ選抜も無得点。
5回表、アメリカ選抜の右腕ウィル・インマン(サンディエゴ)は、マルティネスを右翼フライ、カスティヨを2-2から空振り三振に退けるが、続く巧打者エルナンデスは、投手返しに鋭い打球を放った。しかしインマンはこれをつかんで、世界選抜はこの試合初めて走者を出さずに攻撃を終えた。その裏世界選抜は、右腕フリオ・ピメンテル(カンザスシティ)を5番手に送った他に、2番遊撃手にラミロ・ペニャ(ヤンキーズ)、3番右翼手にへラルド・パラ(アリゾナ)、4番一塁手にアンヘル・ビヤロナ(サンフランシスコ)、5番三塁手にホアン・フランシスコ(シンシナティ)をそれぞれ起用し、エルナンデスを右翼から左翼に移動させた。ラポータ、ファウラーはいずれも初球を打って、投手へのグラウンダー、右翼へのフライで退いたが、続くティーガーデンが四球を選び、ドナルドも左翼前に一塁打を飛ばして2アウトながら一、二塁。アメリカ選抜が初めて得点圏に走者を進めた。ここでアメリカ選抜監督デイヴィ・ジョンスンは、マカチェンの代打にグレッグ・ゴルスン(フィラデルフィア)を送ったが、ゴルスンはあっけなく三球三振。同点のチャンスを逃してしまった。
6回表、アメリカ選抜にも選手の交代があった。前の回で代打に出たゴルスンがそのまま1番左翼。2番二塁手にクリス・ゲッツ(ホワイトソックス)、3番三塁手にウェズ・ホッジズ(クリーヴランド)、9番遊撃手にクリス・ヴァライカ(シンシナティ)が入り、マウンドには右腕ジェイク・アリエッタ(ボルティモア)が送られた。先頭のデヘススがこの日2本目の安打を左翼前に飛ばすと、2番ラミロ・ペニャはフルカウントになったが、低めの速球につられて空振りの三振。先ほどいい動きを見せたティーガーデンが、今度も巧守を披露した。地面で弾んだボールを捕ったティーガーデンは、二塁に向かって走っていたデヘススを送球でアウトにしたのである。先日行なわれたHigh A級カリフォルニア/カロライナリーグのオールスターゲームでは、96マイルの速球を投げたアリエッタは、この日も95マイルの速球をぐいぐい投げ込んできて、続くパラも左翼へのフライに退け、世界選抜の追加点を阻んでいる。その裏世界選抜は、マウンドに左腕ヘスス・デルガド(フロリダ)、7番中堅手にリン・チェシゥアン(ボストン)、8番捕手にヘスス・モンテロ(ヤンキーズ)を起用した。デルガドは95マイルを超す速球に変化球を交えて、ゲッツ、ホッジズと続けて遊撃手へのグラウンダー、ダントナも右翼へのフライに退けて、アメリカ選抜の攻撃をわずか9球で終わらせた。
7回表アメリカ選抜は再びバッテリーを交替させる。7番手のマウンドに登るのは右腕ライアン・マシューズ(コロラド)。昨年も出場しているブライアン・アンダースン(セイントルイス)がマシューズをリードする。先頭打者のビヤロナは、マシューズの投げる95マイルの速球に力負けして、投手前のグラウンダーに終わったが、続くフランシスコは詰まりながらも左翼前に落として出塁。続くキャムベルの打球も中堅前に抜けようかという当たりだったが、二塁手のゲッツが巧くさばき、二塁でフランシスコをアウトにした。しかし続くリンが絶好のタイミングで初球を叩くと、打球は左翼へ向かって伸びていき、最後はファウルポールに当たって本塁打になった。1回表に世界選抜が先取点を挙げて以来の得点が、またも世界選抜に入った瞬間だった。続くモンテロはマシューズの速球に押されて捕手へのファウルフライ。世界選抜の攻撃が終わったが、マシューズにとっては悔やまれる1球だったろう。世界選抜のリードは3点に広がった。その裏の世界選抜のマウンドは右腕フェルナンド・サラス(セイントルイス)。サラスは、90マイル前半の速球をテンポ良く投げ込み、シアホルツを遊撃手へのグラウンダー、ラポータを三球三振、ファウラーを二塁へのグラウンダー。デルガドと同じく、こちらも9球でアメリカ選抜の攻撃を終わらせている。
7回表のリンの本塁打を除けば、ほとんど動きのない試合だったが、8回の表裏、ヤンキー・ステディアムは大いに盛り上がった。この回アメリカ選抜の8番手としてマウンドに登ったケイシィ・ウェザーズ(コロラド)が、先頭打者のエルナンデスの2球目に98マイルの速球を投げたのだ。この球をファウルしたエルナンデスだったが、最後は2-2から96マイルの速球を空振りして退いた。この後もウェザーズは95マイルを超す速球を次々と投げ込んでくるのだが、デヘスス、ペニャとと続けて四球。ヘラルド・パラに対しては0-2と追い込みながら左翼前に打ち返されて1アウト満塁のピンチを招く。ビヤロナ、フランシスコと長打力のある選手が続くところで、コーチがマウンドに走った。この間に落ち着きを取り戻したか、ウェザーズは変化球をうまく交えながら、最後は97マイルの速球を振らせてビヤロナ、フランシスコと連続三振に退け、この回を無失点で切り抜けた。ウェザーズの速球に球場全体が驚嘆したが、その裏、世界選抜の8番手エンリ・ロドリゲス(オークランド)は、ヤンキー・ステディアムを唖然とさせてしまった。先頭打者ブライアン・アンダースンに対していきなり2球続けて98マイル。3球目には99マイルを計時した。4球目も97マイルだったが、惜しむらくは全てストライクゾーンを通らなかったことだった。ノーアウトの走者を出してしまったロドリゲスだが、その後が見事だった。ヴァライカ、ゴルスン、ゲッツに対して、時には100マイルを超す速球で、三者連続三振に押さえ込んでしまったのだ。投球回数を上回る三振と四球とを記録したこともあるロドリゲスらしい、派手なピッチングだった。
9回表アメリカ選抜のマウンドにケヴィン・プスタス(サンフランシスコ)が登り、これでメンバー全員がグラウンドに立ったことになる。変化球主体のプスタスに対して、先頭打者のキャムベルは二塁へのグラウンダーでアウト。しかし、先ほどの打席でホームランを打っているリンが遊撃手の頭を越し、モンテロも右翼に流し打って、世界選抜が1アウト一、二塁のチャンスを作った。ここでエルナンデスの打球は三塁手ホッジズの正面に飛ぶ。守備はあまり得意ではないホッジズだが、この打球を捕って三塁を踏み、すぐさま一塁に送ってダブルプレイを決めた。この回世界選抜の追加点はなく、アメリカ選抜は最終回、3点差を追う攻撃である。世界選抜が9番に送ったのは右腕シャイロン・マルティス(ワシントン)。つい今しがた好プレイでピンチを救ったホッジズが左翼線に二塁打を放ち、アメリカ選抜に反撃のムードが訪れる。しかし、ダントナ、シアホルツの打球は外野にも届かず、あっと言う間に2アウトを奪われてしまった。それでも、続くラポータが四球を選んで、ホームランが出れば同点という場面を作った。しかし、世界選抜監督ティノ・マルティネスは動かない。世界選抜のベンチには、この試合でただ一人出場していない右腕フィリップ・オーモン(シアトル)が残っていたのに、マルティスがそのまま続投した。マルティスはファウラーを二塁へのグラウンダーに退けて試合終了。3対0で世界選抜の勝利に終わったが、9イニング制になったことで出場選手全員にプレイする機会が回ってくるはずだったのに、そのうえ、オーモンは今回の出場選手の中でも特に注目されている一人だっただけに、監督マルティネスの采配には疑問が残った。
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1
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3
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6
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R
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H
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| 世界選抜 |
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0
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0
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2
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0
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| アメリカ選抜 |
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0
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0
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0
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0
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0
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0
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0
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3
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1
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| 勝:カルロス・カラスコ |
| 負:クレイトン・リチャード |
| 本:リン・チェシゥアン(世界選抜) |
今年のラリー・ドビー賞に選ばれたのはもちろん、だめ押しの2点本塁打を含む2安打を打ったリン・チェシゥアン。昨年のフー・チンロンに続き、2年連続で台湾出身選手の選出となった。しかし、大いに球場を沸かせたという点で言えば、エンリ・ロドリゲスの豪腕もMVPに値するものだったと思う。それにしても、ティーム全体でわずか3安打。そのうち長打は1本だけというアメリカ選抜。これがほとんどオリンピック代表ティームだというのなら、ずいぶん淋しい限りではないだろうか。やはり本当の意味でのプロスペクトを集めたティーム同士の試合を行なうべきという思いを新たにしたものである。
(7/13/08)